今回は、美容室経営にとって切っても切れない関係である『リピート』についてお伝えさせていただきます。
リピートとはその言葉の意味通り繰り返しを意味しており、1度来店したお客様が再び来店されることを意味しております。
お客様がリピートする心理はどういうものなのでしょうか?
初回来店と2回目以降の来店には大きな違いがあります。
それは、2回目以降のお客様は過去の来店で得た自分の体感をもとにお店を【評価】した上でもう一度来店しているということです。
お客様の厳密な評価基準を可視化することは難しいですが《施術スキル》《料金》《接客》《お店の雰囲気》《立地》など様々な要素を無意識に【評価】し、もう一度行くかどうかの判断をしていることが多いかと思います。
先述したこの評価項目のレベルを高めることはおのずとリピート率を向上させることとなりますが、1つの評価項目だけを突出させることにはもちろんリスクがあります。
このリスクというのは、例えば立地という項目1つだけが優れていた場合、今後近隣に競合店が出店してしまえばその強みはなくなってしまいます。
もちろんお店の強みを活かし差別化することはとても重要なことではありますが、1つだけではなくいくつかの評価項目を意識し、平均レベルを高めることがより安定したリピート率向上へと繋がっていきます。
リピート率といってもただ全てのお客様のリピート率を把握するのではなく、細分化することによってより傾向が見えてきてお店の取り組みの指針を立てることができます。
細分化も様々ではあるのですが、
①《新規客リピート率》
⇒初回来店したお客様がどのくらいお店に戻ってきているか
②《既存客リピート率》
⇒何度もお店に来店している常連のお客様がどのくらいお店に戻ってきているか
の2つに細分化した上で今回は②常連のお客様のリピートについてお伝えさせていただきます。
何故既存客についてなのかと言いますと、既に2回以上来店されているということは、そのお客様には少なからずリピートした理由があるということです。
即ち、そのお客様についてひも解けば、そこには必ず自サロンの強みが見つかるはずです。
リピートしているお客様について
・メニュー
・年代
・性別
・来店動機
がどうなっているか確認してみましょう。
例えば、
特定のメニューをしているお客様が多い、30代が多い、男性が多い、〇〇を見ての来店が多い
などの偏り=強みが発見できるかもしれません。
ここで注意していただきたいのは、これらのデータを、リピートしてるお客様のみで判断するのは危険だということです。
リピートしているお客様だけでなく、お店全体で同じデータを確認し比較することによって
リピートしているお客様が、他のお客様に比べどのような傾向があるのかを発見することが可能になります。
この発見こそが本当の意味でのお店の強みの発見になります。
このようなデータ結果を見ていただくと、日頃の業務での体感しているイメージと少なくともずれがあることが分かっていただけるかと思います。
POSシステムに導き出されるこのデータ結果を基にし、どのようなアクションを起こすのか一度考えてみるとよいかもしれません。
若い男性のリピート率がよいので、そこを強化していくのか…
〇〇を見て来店したお客様のリピートが多いので、掲載情報を強化していくのか…
忙しいサロンワークの中で取り組めることには限りがあります。
忙しいからこそ、POSシステムのデータを有効活用することで、最小限の労力で最大限の結果を実現していただければ、POSシステム会社として大変嬉しく思います。
リピート率については、まだまだ奥が深いのですが今回は既存客のリピート率とその細分化についてお伝えさせていただきました。
ご覧いただき誠にありがとうございました。