美容専用POSシステム「サロンアンサー」の開発・販売を行っているエクシードシステム株式会社が、
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美容室・アイラッシュサロン・ネイルサロン・エステサロンなどに向けてお役立ち情報を発信中!
将来まつげエクステ(マツエク・アイラッシュ)サロンを開業したいけれど、詳しいイメージが湧かない…
という方も多いのではないでしょうか。
スタッフから独立してオーナーになるのは、ハードルが高いと感じますよね。
しかし、正しい手順で進めていけば、初めてでも問題なく開業できます。
この記事では、現在も活躍するマツエクサロンのオーナー様が辿ってきた開業手順をご紹介します。
開業後に早く経営が軌道に乗るよう、それぞれの手順を丁寧に進めていきましょう!
マツエクロンの開業には条件があります。
トラブルを未然に防ぐためにも、必要・不必要に関わらず把握しておきましょう。
施術するスタッフは美容師免許が必要です。
免許を持たずに施術を行うと法律違反(美容師法第2条・第6条)になります。
開業するオーナーが施術を行わない場合は、免許を取得した施術スタッフを1人以上雇う必要があります。
(参照:経済産業省 まつ毛エクステンション施術に係る 美容師法の取扱いが明確になりました)
施術するスタッフが2人以上いる場合は、美容師免許だけでなく、管理美容師が必要です。
予め管理美容師の講習を受ける必要があります。
美容師である従事者の数が常時2人以上である美容所の開設者は、当該美容所を衛生的に管理させるため、美容所ごとに、管理者を置かなければならない【美容師法第12条の3】
複数人で開業する際は、管理者の有無に注意しましょう。
マツエク・まつ毛パーマの技術は、美容師試験の修得課程がなく、ヘアー専門の美容室に勤務している場合は身につける事が難しいでしょう。
そのため、美容師免許を取得したスタッフであっても、
をして、正しい技術を習得しておくことが望ましいです。
近年では、マツエクの流行と共に消費生活センターなどへ寄せられる危害に関する相談件数が増加しています。
(参照:厚生労働省 まつ毛エクステンションの危害)
消費生活センターへの報告がされると、店舗の評判が悪くなるだけでなく、最悪の場合、休業・閉業に発展する可能性があります。
より高い安全性を誇れるサービスを提供するためにも、開業前にアイラッシュ専門の技術をしっかりと習得しましょう。
マツエクサロンの開業方法は、大きく2つにわけられます。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、あなたに合った開業形態を選択しましょう。
まずは、新規事業として開業する方法です。
一から自分で事業計画を考え、マツエクサロンを作り上げます。
誰にも縛られず意思決定できるメリットがあります。
独自のコンセプトやサービスを提供したい際には新規事業として開業するのが良いでしょう。
その一方で、認知度の低さや競合他社との競争において新規客の獲得が難しく、経営が軌道に乗るまで苦労しやすいという面があります。
次に、フランチャイズ契約をして開業するタイプです。
母体となる法人の加盟店として運営し、
といったメリットがある一方で、
といったデメリットもあります。
ただ、新規事業として開業するよりも参入しやすいため、自分で経営をする自信がないといった方にはおすすめです。
開業するマツエクサロンが実現可能なものにするために、創業計画書を作成しましょう。
資金調達の際に、金融機関などへの説明などでも必要です。
日本政策金融公庫では、以下の項目を記載するように推奨しています。
(参照:日本政策金融公庫 国民生活事業 送料計画書 記入例)
特に「必要な資金」に対する計画は必須です。
日本政策金融公庫の調査で判明している通り、開業後、多くの企業では経営が軌道に乗るまで半年かかり、約6割の企業で予想売上未達という状況に陥ります。
事業が軌道になるまでの道筋をあらかじめ計算・計画しておくことで、トラブルなく安全な経営を実現できるのです。
創業計画書は、「必須ではないが、作成しておくべき」と覚えておきましょう。
創業計画書をもとに、開業資金を調達します。
開業資金の調達額は、かかる費用よりも多めに調達しておきましょう。
マツエクサロンの開業に必要な費用は、200~300万円ほどです。
当然、内装にこだわる、エリアにこだわるなど場合によってはこれよりも高くなります。
大切なことは、あらかじめ必要な費用を計算した上で、余裕のある開業資金を準備しておくことです。
主な開業にかかる費用は以下の通りです。
広告宣伝費を自社SNSで行ったり、小規模サロンの場合は内装をDIYするなど、工夫次第では、安く済ませる方法はあります。
自社の場合どれほどかかるのかをあらかじめ計算しておきましょう。
次の手順は物件探しと施工です。
マツエクサロンを開業する物件は、選び方によってコストや施工期間に大きく影響します。
物件を大きくわけると以下の2つです。
また、どの物件を選んだとしても、保健所や専門家へ事前相談しておきましょう。
マツエクサロンでは、開業前に美容所登録をしなければならないためです。
など、専門家の目であらかじめチェックしてもらうことでトラブルのない開業が実現できます。
自宅でマツエクサロンを開業すれば物件取得費用が発生しないため、開業費を大幅に減らせます。
自宅がマンションやアパートの場合は、事業用として利用できるか規約を確認しておきましょう。
また保健所の定める検査項目をクリアする必要もあります。
後悔しないために、計画の段階で管轄の保健所に相談しておくことが大切です。
物件を借りてマツエクサロンを開業する場合は、大きくわけて以下の2つの方法があります。
「居抜き物件」とは、前テナントが使用していた内装や設備、什器などがそのまま残っている物件です。
内装・外装の施工が必要なく、コストを大幅に抑えられるメリットがある一方で、お店づくりの自由度は落ちてしまいます。
「スケルトン物件」とは、内装設備などがない物件です。
お店づくりを1から始められるメリットがある一方で、コストや施工期間の負担が大きくなるデメリットがあります。
物件が決まったら設備や備品の準備をします。
コストを最小限に抑えたい場合は、
ことを徹底しましょう。
主に必要になるものは以下のとおりです。
マツエクサロンでまず揃えるべきなのは、施術に利用する設備や備品です。
機能や質によって大きく機能は異なります。
あなたの調達資金額と相談して、慎重に揃えましょう。
設備や備品、消耗品を揃えるときに、とくに意識したいのは衛生管理です。
後の保健所の検査をクリアするだけでなく、マツエクサロンを安全に運営していくために清潔な環境を整えることが大切です。その他にも、以下のように必要なものは多いです。
保健所の検査だけでなく、開業後の運営のことも考えて、必要な設備・備品を揃えましょう。
マツエクサロンの開業には、
へのが手続きが必要です。
保健所への手続きは、届出だけでなく検査にクリアしなければなりません。
開業するマツエクサロンを美容所として登録するために、必要書類の届出と検査にクリアする必要があります。
登録までの流れは以下のとおりです。
開業する施設の平面図などを持参して、詳細を聞いておきましょう。
美容所登録に必要な届出は以下のとおりです。
また検査の内容は、設備ごとに基準が設けられています。
検査にクリアすれば、確認証が交付されます。
保健所によって内容が異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
(参照:東京都西多摩保健所 美容所の手引き)
税務署に開業届を提出します。
提出時期は原則、事業を開始してから1月以内です。
なお、一緒に所得税の青色申告承認申請書を提出しておくと、確定申告の際に最大65万円の税額控除ができます。
のように期限が決まっているので、特別な事情がなければ提出しておきましょう。
マツエクサロン開業までの手順をまとめると以下のとおりです。
開業後の長期的な運営のためにも、時間に余裕を持って1つずつの手順を進めていきましょう。
またマツエクサロンは、開業後にも課題が山積みです。
先人の美容業オーナーの方が挙げられる経営上の問題として、
といったものがあります。
これらに有効な対策として、厚生労働省はデジタル化を推奨しています。
弊社の美容専門POSシステム「サロンアンサー」は、マツエクサロンで扱うあらゆる情報を管理し、サロンワークの効率化や顧客アプローチのサポートを致します。
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