現在、理美容室向けのPOSシステムは多くの会社から様々な種類のものがリリースされています。
中には基本利用料無料で開始できるものや、初期費用・月額がかかるもの。シンプルで単機能のものから様々なサービスと連携できたりオプションやサポート体制が充実しているものまで多種多様です。
今回は、理美容室がPOSシステムを導入する理由について探っていきます。
2000年前後はまだまだパソコン自体が高価格ということもあり、パソコンを使ったPOSシステムを導入していない店舗も多く見受けられました。ちょうどこの時期からWindowsパソコンが普及を進め、インターネットへの接続も一般的になってきたころです。それまでは手書きでの予約表・受付表・レジスターや電卓を使ってのお会計業務をされていることさえよくある光景でした。
徐々にパソコン導入店舗が増えてきたところに、リクルートライフスタイル社のホットペッパービューティーが2007年4月にスタートし、インターネット予約サービスが開始されました。それまではクーポン誌の配布による電話予約が一般的でしたが、携帯電話からスマートフォンに転換する時期でもありました。ちょうどアップル社のiPhoneが世界で発表されたのが2007年のことで、2008年には日本で初めてiPhone3Gが発売されました。ちなみに初代iPadは2010年に発表・発売されています。
この様な状況から売上の集計はもちろん、カルテや予約の管理までPOSシステムの利用が浸透していきました。
POSの中には、様々な情報が保存されることになります。
個人情報はもちろん、来店履歴や施術・会話の内容、ヘアスタイルなどのお写真も含まれます。
日々の売上や、来店した客数、担当者ごとの実績、来店顧客のリピート状況、販売した商品の集計など多岐にわたります。
どのお客様がいつ、どのスタッフを指名で、何のメニューで来店されるのか?電話予約なのかインターネットからの予約なのかなど。
これ以外にもお店にとって大切なデータが詰まっているものになります。前項でお伝えしたとおり、POSシステムには様々なものがあります。2020年6月現在で44,000店舗以上が利用しているホットペッパービューティーにもサロンボードと呼ばれる予約管理機能やAirレジと連携してのレジ会計システムが備わっています。
ではなぜ、無料のものやサロンボード・Airレジのように多くのサロンですでに使用中のサービスもあるのに、理美容室向けに多くのPOSシステムが開発され、実際に店舗に導入されているのでしょうか?
やはりそこには、より専門特化された使いやすいシステムではあるという点と、お客様情報・売上データはお店の資産であるからという点が大きいと思います。
POSシステムの中にはお店として、会社として重要なデータが詰まっています。これらのデータを必要なときにいつでも自由に利用できるということが重要になってきます。
一番分かり易いのは自店舗のお客様への直接のアクションとなる、はがき印刷です。メールでのメッセージ配信ももちろんですが、迷惑メール対策や他の多くのメールに埋もれてしまい開封してもらえないなどの問題もあり、昨今ではお店アプリへのプッシュ通知を実践されているケースもあります。
また集計帳票の豊富さも専門POSシステムなら充実しています。日報・月報・年報の他に分析機能やタイムレコーダに在庫管理など店舗の目的に応じて活用していただけます。
昨今スタイリストの皆様が特に重視されているのは、電子カルテ機能です。タブレット端末を利用して、お客様の仕上がりスタイルを撮影して画像データとして保存したり、タッチ機能を活かして、POSシステムの画面上に直接手書きをして記録を残すこともできます。これにより、紙カルテを電子データ化し、なおかつ次回お客様がご来店したときには素早く情報を共有することができます。
サロンアンサーならiPadのカメラと連携させて、カルテ共有もカンタンです。
この様に、専門特化したPOSシステムであれば、自店舗のデータをフル活用していただくことが可能です。毎日使って、多くのデータを残すものだからこそ、POSシステム選びは重要になります。アフターサポート・使いやすさ・価格など店舗の目的に合ったPOSシステム選びを行ってみてください。
以上、【理美容室がPOSシステムを導入する理由】
についての記事でした。ご参考になさってください。