【新しくスタートされた皆様、あるいはこれからスタートされる皆様へ】
少しでもお悩み解決に繋がればと、今回は開業後まもなくにチェックすべきデータについてお伝えさせていただきます。
サロンをオープンして1ヵ月だと、まだリピート状況や前年比較など期間を要する分析はできません。
しかし、1ヵ月目でも見ることのできる分析はございます。
その中でも特にチェックをおすすめしたい集計をご紹介させていただきます。
まずは日別の売上月報(曜日別時間帯別でも見れると尚良し)です。
1ヵ月のトータルの金額を見ることも大切ですが、曜日や時間帯別など売上を構成している要素をひとつずつ細かく見ていくことも大切です。
例えば、
・土日に比べて集客力の低い曜日は?
・平日のどの曜日・時間帯がウィークポイントか?
などを見て、ご自身のサロンの傾向や対策を知ることが必要です。
開業して1ヵ月。
もし土日で予約が取れなかったお客様が多数いらっしゃったとしたら、そのお客様への対策としてどの曜日に誘導すればよいか、はたまた常連客限定の曜日キャンペーンを構築するかなど、次の戦略作りに役立ちます。
メールアプローチやアプリ配信が可能なPOSシステムであれば、天気や曜日時間帯にあわせた配信などを行ってみてもよいかもしれません。
予約表などで月単位の集計を見ることができる表があれば、それも分かりやすく次の戦略考案や傾向の把握に役立つと思います。
・どの年代が多いか?
・どの商品がよく売れた?
・初回来店動機は?
など、何が大きく占めているかの把握ができ、来月の行動にも参考になります。
もしクーポンサイト等に掲載されている場合、店舗の傾向をみたあとにご自身のサロンの強みにあたる年齢層や、商品を組み合わせたクーポンの掲載やモデル写真の使用等を行ってみてもいいかもしれません。
その後の結果や傾向もPOSシステムのボタンひとつで集計。この繰り返しで精度の高い分析を行うことが可能となります。
今は集客媒体の多様化が進み、費用対効果を見ることがとても大切な時代となってまいりました。
・初回来店動機は知人紹介や家族紹介などの自力集客なのか?
それとも、
・クーポンサイトや広告などによる他力集客なのか?
POSシステムに蓄積されたデータを元に簡単に集計が可能です。
一般的にリピート率・固定化率は
「自力集客>他力集客」
と言われていますが、今後の戦略だてや、クーポンサイトの掲載プラン決めや、契約更新の有無等も検討するために、オープン後1ヵ月間の新規客の初回来店動機別の集計は是非見てみてください。
今後の固定客増や、固定費にもかかわってくる事項にもなりますので、非常に重要な指標かと思います。
いわゆるカラー比率やパーマ比率です。
これらのメニュー率を確認することも良いかと思います。
ご自身のイメージされた数字と実際に計算されたデータとを比較してみると、意外なギャップが出るかもしれません。
そのギャップを埋めることが正しい分析・戦略考案への第一歩となります。
特に、「カラー率」と「パーマ率」、これらと「トリートメント率」の数値が大きく離れすぎていないかも是非見てください。
この3つの項目は連動しやすい数値になるかと思いますので、現状把握と思っていた数値でなかった場合の対策等を練る機会になるかと思います。
今後戦略立てて、カラー・パーマとトリートメントがセットでオーダーされるようになった場合、店販(ホームケア)へとつながっていく効果も期待できます。
このように、一例ではありますが最初の1ヵ月が終わった後にも確認出来るデータは多くあります。
ただ1ヵ月の数字を見るだけではなく、数字を知ること、そして次月以降に繋げるための戦略だてに是非POSシステムを活用していただければ嬉しいです。