深刻な物価高や人手不足により、美容室の経営はこれまで以上に厳しくなっています。
「コストが上がっているけれど、値上げでお客様が離れてしまうのは避けたい…」
そんな不安を抱えるオーナー様へ、今こそ取り組みたい“美容室の客離れ対策”について解説します。
また、今だからこそ取り組みたいサロンワークのDX(デジタル化)についても併せてご紹介させていただきます。
昨今皆さんが肌で感じている通り、業種を問わず深刻な物価の高騰が続いています。

東京商工リサーチの調査によると、2024年1〜11月の美容室倒産件数は107件と過去最多を更新。
コロナ禍での利用控えによる痛手を受けたサロンもコロナ関連支援策などで持ち直し、2020年~2022年の倒産率は一時落ち着いたものの、その後の支援策の終了や、原材料費・光熱費・人件費の高騰が大きな負担となり、サロン経営に大きな影響を与えています。
さらに開業数が増えたことで競争が激化し、安定した売り上げ確保が難しくなっています。
(参照:東京商工リサーチ「美容室」の倒産 107件で過去最多を更新 新規開店に加え、物価高・人手不足が経営を直撃)
ではその厳しい現状の中、安定した利益を確保していくにはどうすればよいのでしょうか。
今回は3つのポイントに絞ってご紹介していきます。

利益確保となると「新規集客に力を注ぐ」のも大切な事です。
しかし、新規集客や年末など、忙しい時期ほど常連様への細やかな気遣いが行き届かなくなることがあります。
「担当スタイリストでなくアシスタントがほとんど施術しているような…」
「施術中も言葉が少なく忙しさが伝わってくる…」
「担当スタイリストが次の施術に入っており、お見送りをしてくれなかった…」
こうした小さな不満の積み重ねは失客へと繋がることも少なくありません。
そうならない為の「ちょとしたお心遣い」は大切にしていきたいものです。
お客様の“通い続けたいサロン”である為に、感謝の気持ちはしっかりと言葉に出して伝えていきましょう。
やむを得ず、値上げに踏み切らなければならない、という場合もあるでしょう。
「値上げはお客様の不満に繋がるのでは…」と不安になりますよね。
値上げはやり方次第で客離れを防ぐことができます。
簡単に解説していきます。

突然大幅な値上げを行っては、お客様に不信感を与えてしまうことも。
材料費や地域によっても異なりますが、まずは500円~1,000円と、
お客様が負担を最小限に感じられる段階的値上げがおすすめです。

サービスはそのまま、値段だけ上がった…ではお客様も不満を感じやすいでしょう。
・シャンプーの際に+α軽めのヘッドスパ
・メーカー提供のサンプル品を「ホームケア用品」としてプレゼント
といったように、サロン側も経費に負担の掛からない範囲でのちょっとした付加価値を添えることで、値段は上がっても満足度は維持することができます。

美容業界だけでなく、小売業・飲食業など各業種でも行われているように、
値上げの際は必ず事前告知を行いましょう。
その際は、
上記のポイントを踏まえた「美容室の値上げ事前告知」例文をご紹介します。
価格改定のお知らせ
いつも当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
原材料の高騰や光熱費の値上がりが続いており、従来の価格では十分な品質を維持することが難しくなっております。
そのため誠に恐縮ではございますが、〇年〇月〇日より一部メニューの価格を改定させていただきます。
今回の価格改定にあたり、お客様によりご満足いただけるよう次の取り組みを行ってまいります。
・施術の品質向上
・アフターケアの強化
・滞在時間をより快適にする店内環境づくり
今後もお客様のお悩みに寄り添い、安心して通っていただけるサロンであり続けられるよう努力してまいります。何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
〇〇美容室スタッフ一同
このように丁寧にお伝えすることで、お客様の理解も得やすくなります。

価値で選ばれる美容室になるためには、強みを明確にし継続的に発信することが重要です。
「ここに来たい」と感じてもらえる理由づくりが新規集客・客離れ対策になります。
特に美意識の高い方はInstagramで視覚的情報からお店やサービスを選ぶ事も多いでしょう。
このように有益な情報配信でサロンの存在感をアピールする事で、選ばれるサロンへのきっかけを作っていきましょう。
・DXって?
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタルの力を使って仕事のやり方やお店の仕組みをより良く変えていくことです。
単に「IT化」するだけではなく、お客様へのサービス向上やお店全体の動きをレベルアップさせる取り組みを指します。
物価高でも売上を維持しスタッフの業務的な負担を減らすために、美容業界でもこのDXが求められています。
今回は美容サロン様に向けた
サロンワークの効率化と顧客満足度UPに繋がるDXについてご紹介いたします。

決済方法が多様化する中、キャッシュレス決済は、美容サロンでももはや必須となっているサービスです。
弊社の提供する、美容サロン向け予約管理・電子カルテ・POSレジシステムSalonAnswer(サロンアンサー)は、
2025年9月10日よりPayCAS Mobile(ペイキャスモバイル)との連携を開始いたしました。
キャッシュレス導入をご検討中の方は、是非一度ご相談ください。

SalonAnswerのオプションサービス、LINEミニアプリを活用すると、
サロンの“心遣い”を自動化できます。
このように効率化も図りながら、お客様一人ひとりに合った丁寧なアプローチが可能となります。
詳しくは下記詳細ぺージから!

物価高で厳しい状況でも、
これらを丁寧に実践することで、客離れを防ぎ、安定した経営につながります。
「美容室 × 物価高 × DX」という時代の課題に向き合うため、PayCASやLINEミニアプリなどの導入も検討してみてください。