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美容室の経営において年間計画を立てるなら…
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美容室の経営において年間計画を立てるなら…

11月。年末も近づく頃ですね。

12月の繁忙期後は、1月・2月と美容室は閑散期となるところも多いのではないでしょうか。

そうなると、少し先にはなりますが、4月をスタートと考えサロン経営の年間計画を立て始めるケースもあるでしょう。

そんな『年間計画』について、これまでのサロンサポート経験を踏まえて、ポスレジ屋・データ分析屋の視点で書いてみます。

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年間計画を作るには?

年間計画をしっかりと作っているケースで、私なりに上手くいっていたと感じる共通点を書いておきます。今まで「年間計画を作ったことがない。考えたことがない。」そんなサロン様に参考にしていただきたいです。

①過去1年間の正確な振り返り。

②これからの有意義な1年間を作る。

③スタートミーティングを企画。

④サロン全体で同じ方向に進む。

以下、それぞれ詳しく書いていきますが、上記の①~④が大前提として必要です。その中で、回数を重ねることで精度が上がっていきますので、まずはやってみる。これが大きな一歩になります。私の場合、長いサロン様だと10年近く年間計画立案をサポートしているケースもあります。そうなると、新しいアイデア、数字の捉え方、目標への考え方など、毎年いろいろな変化があります。まずは始める。そして継続。必ずサロン成長につながります!

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①過去1年間の正確な振り返り

まず、この1年を振り返ることは非常に大事!

行動や考え方ももちろん大事なのですが、しっかりと『数字』をベースに見直すべき!以下、私がサポートさせていただいた時に活用している数字見直しシートです。

これだけ並べられると「?」という感じですよね?

単純な『売上・客数・客単価』という視点ではなく、それぞれの数字に目的を持っていただきたいので、4つの見出しをつけています。

1.売上関連の数字は『過去の自分を超えよう!』という意識で「最高売上」を見る。

2.客単価・来店回数は『お客様の信頼の証』として成長を意識するためにも「VIP単価・VIP来店回数」も見る。

3.リピート率は『もう一度来たい!という最大評価』であることを意識して確認する。

4.新規集客は、単純な集客数だけではなく『集客もリピートも細分化』して『強化・改善ポイント』を考える。

そして、全部の数字を意識するのは本当に大変なので、自分の今の立ち位置に合わせて、最低でも5つの最重要指標を決める。そして、それをサロン全体・スタッフごとに比較する表も作成すると、この後の②③④がさらに有意義な取り組みになります。

上記は長く続けてきて決まってきたやり方です。最初はここまでできなくても、売上・客数・客単価・リピート率くらいは、振り返る数字として必要です。まずは始める。という時には、できる限り数字を絞ってみるのもよいですね。

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②これからの有意義な1年間を作る

仮に目標として『月間100万だ!』と言ったとします。

それを自分なりに達成できてしまう人もいれば、何をすればよいのか?となかなか目標に向かう行動がわからない人もいます。結果として、自分が実現できるかわからない目標を立てて『頑張ります!』という宣言だけになる。または、目標も宣言も無く新しい1年が始まり、何となく頑張る。それは効率よい成長とは言えません。

そんな時、成長をサポートするためにも『データ・数字』は役立ちます。

①で振り返った数字の中で『今の自分の成長のためには、〇〇を最重要課題にして、意識して、行動する!』と宣言する。これが、これからの有意義な1年間を作る大きな一歩です。そのための考え方の例を1つご案内します。

美容室の『集客とリピート』を詰め込んだ私の著書⇨ゆるガチ集客に掲載している一例です。

最初の①振り返りでも書きましたが、売上・客数だけじゃない15の指標を決めています。その中で、さらにスタイリストの現状ごとに、さらに重要指標を5つ程度に絞り込みます。こうすることで『何を意識すればよいのかわからない!』ということを防ぎ、自分の現状に合った目標と行動が見つかりやすくなります。

もちろん、最初の宣言だけで終わらないように、その後の目標・行動の後追いも必要ですが、この『宣言』は次の③スタートミーティングでも、非常に大きなポイントになってきます。

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③スタートミーティングを企画

せっかく、これからの目標・やるべきことを考えても、それを実際に行動に移さなければ、絵に描いた餅になってしまいます。なので、目標に向けての行動を宣言するためにも、是非スタートミーティングは企画してほしい!

できれば、半日くらいは使って、ミーティングだけの時間にしていただきたいです。サロン全体の振り返りとこれからの方針発表・個人の振り返りと目標と行動の発表など、しっかりと時間をかけるべきでしょう。

上記のほか、個人的にやってみてほしいことが2つあります!

1.振り返りでの表彰

年間最多売上・月間最高売上・店販売上トップなど色々あります。ただ、この最多売上はどうしてもベテランが獲得する確率が高いです。そして、売上のみ重視になる傾向も高い。なので、若手・管理者が評価されるような指標もある方が良いですね。例えば、若い人向けには、新規リピート率トップ(年間新規50人以上入客で対象)とか、ホットペッパーリピート率。他、管理者向けには、紹介新規客数トップ、上顧客単価トップ、年間10万円以上顧客獲得トップ。

売上だけではない色々なトップが認められ、サロン内で表彰されることは、この後のアイデア共有にも非常に役立ちますし、何より表彰されたスタッフのやる気もアップします!

2.表彰者のアイデア共有

これは、私がよくサロン様にお伝えしている『共有ごと発掘』です。売上トップって、雑な言い方をすればキャリアとセンスで獲得しちゃう人もいます。でも、細かく見てあげると「紹介新規数トップ」とかは、実は本人が意識してやっていることがあって、それをみんなの前で話すことで、ほかの人もマネできるかもしれない。ホトペ新規リピート率なども、同じことが言えます。

そうすることで、サロン全体でよいアイデアが共有できる機会になり、次の1年に向けた新しい行動が見つかる。しかも、それは同じサロン内で働く中で見つかった、最も身近で最も成果の出やすいアイデアのはずです。

『年間計画』を実行に移すスタートミーティング、ぜひ企画してみてください。

ご希望の場合は、スタートミーティング企画サポートも行っていますので、お問い合わせください。

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④サロン全体で同じ方向に進む!

ここで、最も重要なこと!スタッフそれぞれが、好き勝手なやり方で成長しても、それはサロンの長期的な成長に直結しにくいです。中には、完全実力主義で、スタイリストが個人の力で頑張る!それが全体の売上アップになる!そんな考え方もあるかもしれませんが、そういうところにはサロン・組織としての『年間計画』は必要ないはず。

なので、サロン全体で、長期的に成長していきたい!そんなサロン様は、年間計画を『方針を決めて、目標への効果的な行動を決めて、サロン内で生まれた成功事例を共有して、成長していく!』という目的で、しっかりと考えて立案していただきたい!

振り返り、現状を見直し、イイことを共有し、未来への目標と行動を決め、同じ方向を向いて、行動する!

そんな年間計画が立てられるヒントになれば幸いです。

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まとめ

『年間計画』いかがでしょうか?

今日のコラムで書いた内容より、エリア分析・マーケティング等も含めた、より精度も高く有意義な年間計画を立てておられるサロンもあります。最初に書いたように「年間計画を作ったことがない。考えたことがない。」というサロン様に読んでみていただきたいお話になります。

新しい年、年度、期首など、始まりのきっかけは様々です。

始まりの前の、振り返り・見直し・共有・行動、効率よい成長に本当に大事なことです。

そして、それぞれのシーンで正確なデータが有るか無いかで、計画・目標・行動が、大きく異なってきます。

より有意義で効果的な『年間計画』で成長をサポートするデータ分析、弊社製品・サービスでしっかりサポートしていきます。

美容院経営の『年間計画』について。

読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人
tanaka
東京営業所 田中

美容サロンの『“リピーターの重要性”という当たり前』を伝え続ける営業マン&マーケッター。詳しくはこちら!→【ブログ】
【著書:ゆるガチ集客】

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