美容サロン専用POSシステム「サロンアンサー」の開発・販売を行っているエクシードシステム株式会社が、
業界歴25年、シリーズ累計7,000店舗の導入実績を支えてきた営業マンの視点で、
美容室・アイラッシュサロン・ネイルサロン・エステサロンなどに向けてお役立ち情報を発信中!
こんにちは。
理美容サロン専用POSシステム「サロンアンサー」コラム担当
美容業界オンリー23年目に突入!田中優勝です。
今や多くのサロンが活用中のLINE公式アカウント。
お一人サロン・小規模サロンにおいて、最大活用のために、何を意識すべきかをまとめました。
活用方法のご説明の前に、まずは2023年6月に実施されるLINE公式アカウントの料金プラン改定について。
最も利用コストに影響がありそうなのは、無料メッセージ数の変更です。
無料プランでは、月間1,000通から200通に。
ライトプランも10,000通から5,000通にと、無料で配信できるメッセージ数が大幅に減少します。
これは、小規模サロン様でもすぐに有料プランになってしまいそうですね。
ただ、今までは誰にでも一斉配信していたことにより、お客様には「自分には必要のない情報も届く」と捉えられ、情報発信の効果が下がってしまうというケースも考えられてきました。
無料メッセージ数が減る分、顧客管理システムとの連携で可能になる“条件検索によるリストへの情報発信”によって、より効果的なLINE公式アカウントの活用ができていくというメリットもあるのではないでしょうか。
個別チャット等を上手に利用して、200通以内におさめて無料アカウントで使い続けるか?
5,000円の有料プランになったとしても、そのコストに見合う有効活用を考えるのか?
お店の規模や活用方法に合ったプランはどちらかを考える必要がありますね。
LINEでお客様とやり取りができることは、サロンとお客様の“関係性強化”に大きく役立つはずです。
個人間のLINEでの連絡先交換と違い、LINE公式アカウントでは店舗全体でやり取りを管理出来るので、個人的なつながりではない関係性構築には最適です。
お一人マンツーマンスタイルや、少数スタッフ運営のサロンでは、電話に出る時間も惜しいと感じる時もあるはず。
忙しい業務の合間に電話に出ても、ついつい対応は雑になりがちで、予約日時も確保しづらく、逆にお客様との関係性が悪化してしまうことも。
そんな時『空き時間に確認して返信できる』メッセージツールなら、正確な情報を伝えられ、落ち着いて丁寧な文章を考えることもできます。
「今すぐ予約したい!」
への即答は無理でも、
「後で予約できる時間を知りたい」
には応えられます。
直接ネット予約できるツールと組み合わせれば、電話も減らせてお互いの時間を無駄にしなくて済みます。
携帯電話が普及し始めた頃の時代に比べて、今は
「どちらかというと、メッセージの方が便利で電話したくない」
「電話しないで情報交換できるなら、むしろその方がよい」
という考え方が増えました。
そういった時代背景においても、LINEでの文字による会話は“関係性強化”に重要な役割になると考えられます。
上記①でも少し書きましたが、少数運営のサロンでは今や『電話』がデメリットになるケースも増えてきました。
そもそも予約電話番号を公開していない美容室や、サロン用スマホを留守電にしている状態だけで運営しているサロンも出始めています。
電話対応の時間を減らすことができて、予約受付もスムーズになれば、接客サービスも向上するはず。
このような業務効率化は、小規模サロンだけではなくどんなサロンにも重要なはずです。
そして、来店前カウンセリング、アフターフォロー等もLINEで完結できるなら、電話・ハガキ等に比べて作業時間はかなり短縮できます。
季節ごとのキャンペーン案内などのサロンからのお知らせも、事前に配信時間を決めて準備しておき、一斉配信することも可能です。
ハガキ・お手紙等が不要だとは思いませんが、今や一家に1台のPCどころか、1人に1台のスマホ時代となりました。
手間はかかるが古き良きもの(ハガキ・お手紙・電話・贈り物等)は、最大限に効果を発揮する時の手段として。
簡単で便利なツール(LINE・メール・SNSメッセージ等)は普段の関わりに。
ツールを使って、お互いの時間を大切にできる環境を作る。
そんな考え方を持つべきではないでしょうか。
電話対応を減らすために、LINEのチャットでメッセージをやり取りすることも手段のひとつです。
ただ、空き時間を使って候補日時をやり取りするよりも、お客様が予約の空き状況を自分で確認して希望の日時で即時予約できるという、より便利な“ネット予約”もあります。
サロンの仕組みやお客様とのルールを明確にしておけば、業務効率は大幅に上がります。
ここで『ネット予約によるコスト削減メリット』について、改めて詳しく書いておきます。
これは主に“成果報酬型サロン検索サイト”のネット予約を、既存のお客様の予約受付に多くご利用の場合に有効なコスト削減です。
業界大手のサロン検索サイトでは、お客様の予約金額に対して、サロン側が2%を負担する仕組みになっています。
1万円の予約なら200円の負担です。
仮に、1ヶ月でサロンの顧客200人が1万円の予約をしたら、月間200万円×2%=月額4万円のサロン負担になっています。
他にも、サロン検索サイトでは「全員クーポン・再来クーポン」など、新規の方が次もお得になるように、さらにサイト内で多くの人が興味を持ってくれるようにと、値引きを前提としたセットメニューが多く並んでいます。
本来は定価をお支払いいただけるはずの顧客も、クーポンに誘導するのが当たり前の予約ツールになりがちなんです。
サロン検索サイトのネット予約にかかる成果型のサロン負担費用と、本来は必要なかった値引きが防げるということは、積み重なれば大きなコスト削減になります。
なので、例えば月額2万円のPOSシステム・LINE予約ツール等を導入したとしても、それをしっかり顧客に利用促進できれば、顧客関係性強化・効率アップと同時に、コスト削減にもつながるわけです。
色々なITツールが増えると、サロン現場では「オススメに手間がかかる」や「慣れるまでが大変」と言われて、なかなか利用促進がスムーズにいかないケースもあります。
しかし、コストをかけて導入したなら、最大限有効活用して設備投資費用の元を取れるほうがよいですよね。
どうせやるなら徹底的に活用して、最大の成果につなげましょう!
尚、最初にも書いた様に、LINE公式アカウントの無料プランで配信できるメッセージ数が200通に変更されますが、メールアドレスを取得できていれば、配信内容によってはメールを使うことも、無料プランのままで活用するというコスト削減方法の1つです。
「お客様にパッと見て気付いてほしい内容(予約日時お知らせ)」はLINEで自動配信。
「キャンペーン等のやや長めのご案内」や「緊急ではないができれば見ていてほしい情報」はメールで配信。
そういう状況に応じた使い分けも必要ではと思います。
「関係性強化」「業務効率化」「コスト削減」
この3つが実現できることは、常連さんに支えられている地域密着サロンの皆様には非常に重要であり、これからも繫栄・成長し続けるための大きな武器になるはずです。
近年の美容業界では、どうしても『新規集客数がスゴい!』というサロンが注目されがちで、求人面でもそういう部分が重要な点と見られる傾向が強いと感じます。
もちろん新規集客は大事ですし、それが注目されることもよいことだと思います。
しかし、その新規集客への労力・コストの比重が高すぎて、何度も通ってサロンを支えてくださる地域のお客様との関係性維持・強化に力を注がないのは、本末転倒な状況ではないでしょうか?
だからこそ、周辺地域に新規参入があっても揺るがない顧客との関係性を築き、少数精鋭でも効率よいサロン業務を進めて、集客や経営に関するコストを最適化する。
そのためにも、今の時代に合ったITツールを上手に活用してほしいですね。
今回のお話では、POSシステム・ネット予約・LINE公式アカウント等のITツールを最大限に活用し、サロン集客・経営を最適化していくことで、お一人サロン・小規模サロンでも様々なメリットがあるということをまとめてみました。
弊社のサロン業務管理システム『SalonAnswer(サロンアンサー)』を、ネット予約・LINE公式アカウント・予約サイト一元管理等と連携して、この記事に書いたようなサロンの業務改善に活用している例は色々とあります。
ただ便利に利用するだけではなく、目的をもって積極的に活用することで、各種オプションの利用料金がより有効な設備投資となります。
IT設備投資にはもちろんコストがかかります。
ただ「高い!」と捉えるのか?
その設備投資によって、それ以上の成果を見出すのか?
その主なポイントになるのが「関係性強化・業務効率化・コスト削減」です。
今後、実際に最大活用できているサロン事例についても、このコラムでご案内していく予定です。
ご興味あれば事前にお話しすることも可能ですので、いつでもお気軽にお問い合わせください。