美容師の独立というと、以前までは主に「自分のお店を持つこと」を指していました。
しかし、長引く不況や価値観の変化により、美容師としての働き方も多様化しています。
近年、美容師として独立を考える方がよく迷われるのが
「フリーランスとして働くか」
「自分のお店を持つか」
という選択です。
■この記事で分かること
美容室やシェアサロンの設備を借りて、自分のお客様を担当する働き方です。
店舗を構える必要がないため、初期費用を抑えて独立できます。
一方で、収入は完全に仕事量に比例し、休めばその分収入が減ります。
お店を持たないスタイルとしてはさらに分けると
といった形があります。
まずはこの3つの違いを簡単に解説いたします。
※細かな規定は契約により異なります。ここで紹介するのはポピュラーな例になります。

都市部を中心に普及しているフリーランス専用の共有施設です。
月または年契約でセット面、シャンプー台、大型機器などを借りることができ、
独立時の初期投資を抑えることができます。
※タオルやケープなどその他のレンタルや、使用する薬剤の購入などは施設により規定が異なります。
※利用料の他、売上の〇%などインセンティブが必要な場合もあり。

既存のサロンのセット面を1つ借りて施術をするスタイルです。
費用は「売上の〇%」や「月額・時間制のスペース代」など、契約によって異なります。
道具や薬剤は自前であることが多いです。
集客は自分で行いますが、予約を借りているお店の予約状況に合わせる必要がある場合もあります。

サロンと業務委託契約を結び、お店の集客枠内で施術をします。
道具や薬剤の手配、集客も店舗に一任することができます。
お客様からはそのお店のスタッフとして見えますが、
完全歩合制で、正社員のような社会保険などの保障はありません。
次にフリーランスとして独立する際のメリットデメリットを簡単に見ていきましょう。
店舗や設備を用意する必要がないため、個人店と比べて独立時の負担を抑えられます。
まずは独立し、自分のお客様がどの程度ついてきてくれるかを確認したい方にも向いています。
利用するサロンの契約条件にもよりますが、自分の予定や生活に合わせて働き方を決めやすい点もメリットです。
収入より時間の自由度を求める方には働きやすいスタイルです。
先述でも触れたように、フリーランスの場合は
休めばその分収入が減り、有休、産育休や傷病手当といった社会的な保障がありません。
安定した収入を望む場合にはリスクの高い環境と言えます。
借りている店舗の設備やルールに合わせる必要があるため、
内装や使用する商材、提供できるメニューを自由に決められない場合があります。
エステや髪質改善など、専門的な機器や商材が必要な施術を売りにする場合は不向きと言えるでしょう。

自分で店舗を持ち経営する場合は、技術のみならず、サロンとしての空間にこだわることもでき、
メニュー、営業時間などを自由に決められますが、
フリーランスに比べ、初期投資や固定費は大きくなります。
次に店舗を開業する際のメリットデメリットを簡単に見て行きましょう。
内装、メニュー、価格、営業時間などを自分で決められます。
お店のコンセプトを形にしやすく、空間を含めてお客様に選んでもらえることが個人店の魅力です。
店舗の認知や口コミ、お客様との関係を、自分のお店の実績として蓄積できます。
将来的にスタッフを採用したり、店舗を拡大する際も後ろ盾になります。
物件の取得費、内装費、設備費、開業資金が最初に発生し、
開業後は家賃や光熱費などが継続的に発生します。
売上が少ない月にも支払いが必要なため、開業前に余裕を持った資金計画を立てることが重要です。
予約やカルテだけでなく、売上管理、在庫管理、集客、経理なども必要になります。
一人で営業する場合は、施術以外の業務にどれくらい時間がかかるかも考えておきましょう。
「技術で勝負!何にも縛られず自由に働きたい」
「自分だけのこだわりのお店を持つのが長年の夢!」
既にこういった意思が固まっている方もいらっしゃると思いますが、
十分な検討をした上で選択したい方は、以下の5つのポイントを押さえてみましょう。

初期費用だけでなく、売上が安定するまでの生活費や運転資金も含めて考えます。
※店舗を持つ際の開業資金については、下記のコラムで詳しく取り上げていますのでご参照ください。
関連記事:美容室開業にかかる費用はいくら?失敗しないための4つのポイント
関連記事:美容室の開業資金の調達方法|自己資金や融資の他には?

自分のお店を持って独立する際、現在所属しているサロンでの指名客が
「じゃあ今度から独立後のお店に行きますね!」と決めてくださったら嬉しいですよね。
しかし、立地や料金の違いや、
現在の所属サロンの規定などにより難しい場合もあるでしょう。
それらを踏まえた上で、独立後にも来店いただけるお客様はどれくらいか、見込みを立てておきましょう。
※サロンによって独立時に競合とならないための規定は異なります。
トラブルにならないよう十分確認・相談をしましょう。

など、独立の目的を整理し、その目的に最も合う方法を選択しましょう。

予約、カルテ、売上、集客、経理など、独立後に必要な業務を洗い出してみましょう。
美容師は技術職ではありますが、独立をすれば「サロン経営」の知識も必要になります。
施術に注力できるように、業務の内容は予め勉強しておきましょう。
※美容室開業時の基礎知識については、下記のコラムで詳しく取り上げていますのでご参照ください。
関連記事:本を読むだけでいい?美容室開業に必要な基本知識を解説

いつかは個人店を持ちたいけれど開業資金や顧客数に不安がある場合は、
まずフリーランスとして独立し、指名客を増やしながら資金を準備する方法もあります。
資金だけでなく、施術以外の「自分でしなくてはいけない業務」についても
予約やカルテ管理、集客、売上管理、確定申告からステップアップしていくことができます。
ここまでの特徴を踏まえて
フリーランスと個人店経営、それぞれに向いている人は以下の例になります。

※ちなみに法人化はフリーランスの場合でも個人店経営の場合でも可能ですが、
一定の利益がないと、設立費用や固定費などの負担や、手続きにかける時間がかえってマイナスとなってしまいます。
法人化については、安定した利益が確保できた頃に、税理士や商工会議所などの専門家に相談しましょう。

ここまで美容師の独立をベースにお話しさせていただきましたが、
エステサロン、アイラッシュサロン(マツエクサロン)やネイルサロンの場合もほぼ同様のことが言えます。
スペースを借りてフリーランスとして独立する際は、
専用の施術台や設備などが必要となりますので、条件に合った施設を探してみてください。
※特にネイルサロンは、換気設備のない一般的なレンタルスペースで施術を行うこと自体に法律上の規定はありませんが、原状回復や臭いによる近隣からの苦情、お客様への健康被害など、大きなトラブルに繋がることがあります。
換気設備の整った専門のシェアサロンで契約するのが安心です。
※店舗を持つ際の各業種の開業資金については、下記のコラムで詳しく取り上げていますのでご参照ください。
関連記事:マツエクサロン開業資金の目安は2〜300万円!効率的な調達方法を解説
関連記事:ネイルサロンの開業資金は?運転資金から調達方法まで徹底解説!
フリーランスとして始める場合は、施術に注力するためにも
WEB予約やカルテなど、日々の業務に必要な管理方法を整えておくと安心です。
その後、個人店の開業やスタッフの採用を考える段階になると、
予約・顧客情報・売上などをまとめて管理する必要性が高まります。

美容サロン専用POSシステム「サロンアンサー」は、
予約管理や電子カルテ、売上管理、データ分析など、サロン運営に必要な機能をまとめて利用できます。
独立直後の忙しい時にこそ、施術以外の業務は簡単にシンプルに!
あなたのサロン経営の片腕として活用いただけます。
フリーランスで今すぐPOSシステムが必要でない方も、
将来の店舗開業を考える際の選択肢として、ぜひご検討ください。

美容師として独立を考えるとき、考えるポイントは以下の5つ。
フリーランスは、費用を抑えて独立しやすく、身軽に働けることが大きな魅力です。
個人店は費用や運営の負担が増える一方、自分らしいお店をつくり、店舗としての価値を積み上げていけます。
どちらが正解というわけではありません。
現在の資金や顧客数だけでなく、どのような美容師になりたいか、将来どこまで事業を広げたいかも含めて検討しましょう。
弊社の提供する美容サロン専用POSシステム「サロンアンサー」は
美容業界歴25年、の累計導入件数9,000店舗のノウハウを詰め込まれたシステムです。
独立を検討の際はお気軽にご相談ください。
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